「読んで学べるADHDのペアレントトレーニング――むずかしい子にやさしい子育て」を読了しました。
忘れないうちに所感を書いておきます。
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本書について
- この本の対象者
タイトルにADHDとありますが、ADHDではない、
健常のお子さんを持つ親御さんも読む価値のある内容です。
- 子供の対象年齢
1歳以上から実践できる内容だと思います。
3歳以上から取り組める内容などもあり、子供が中学生くらいになるまでは
何度も読み返すことができる内容でしょう。
- 子供を育てる上で一番大事なこと:それは褒めること
本書は大人がしてほしい子供の行動を肯定的に受け止めるために、
「褒める」という行動を推奨しています。
まぁ確かに、褒められて嬉しくない子供はいないと思います。
この「褒める」という行動にも、効果的に行うためのノウハウがあるのです。
- してほしくない行動を「無視する」こと
肯定的な行動とは逆に、親にとって子供がしてほしくないことについて、
無視をすることによって子供にその意思を伝えることが記載されています。
もちろん、無視することは簡単ではないので、
どのように無視するのか、無視をする上でのコツなどが記載されています。
- 罰の与え方
してほくしない行動を繰り返す子供には、警告と罰を下すことはもちろんあります。
罰の与え方のコツも記載されています。
- ブロークンレコードテクニック
子供に指示を行うセクションにおいて、ブロークンレコードテクニックが紹介されています。
これは、指示を聞かない子供に対して、同じ指示を繰り返すというものです。
子供の反論やへりくつに無理に応戦することなく、
子供に指示をすることができる素晴らしい手法です。
もちろん、言うことを聞いたら褒めることを忘れてはいけません。
トラブルシューティングとして、
具体的なシチュエーションを挙げ、どのように対処すべきか記載されています。
所感
- 私達、親は上手に子育てができているのだろうか。
誰もが聖人君子のような両親の元で育っているわけではないと思います。
それでも、子は親を真似て様々な行動を覚えていきます。
私達、親は、本当に正しい子育ての姿勢を、
最愛の子供に示すことができているのでしょうか。
そのためのヒントが、この本の中にあると思います。
最近は、発達障害をフォローするために、国や自治体の体制が、
数十年前に比べてしっかり整えられていると感じています。
なるべく早く発達障害の可能性を見つけるよう、検診も行われています。
なので親は「自分の子供が発達障害かもしれない」と診断された場合に、
そのことをしっかりと受け止め、なるべく早く行動に移すことが大事だと思います。
愛している子供なので、これに全力を注ぐことは容易でしょう。
また本書は健常のお子様にとっても効果的なペアレントトレーニングの本なので、
全ての親御様におすすめできます。
子育ては忍耐の部分もあると思います。
親は子育て以外にも、仕事、家事を主として様々な行動が必要になります。
なので、どうしても親の気持ちのコンディションが悪い時がありますよね。
そんな時でも本書の内容を思い出して、
子供のしてほしい行動を導くために褒めることを実践することが大事だと思います。
言うのは簡単なんですが、かなり大変なんですよこれw
私はアフェリエイターではありませんw本書を気になったら読んでみてください。
病院でもおすすめされる素晴らしい書籍です。
下記の本も購入して読みましたが、
こちらは発達障害の症状を詳しく紹介した内容で、
一通り目を通すくらいでよさそうな内容でした。
図や絵がふんだんに使われていて読みやすい内容です。
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