「Spring3入門 Java フレームワーク・より良い設計とアーキテクチャ」を読了しました。

今から本書を手に取りたいと思ってらっしゃる方は、
改訂新版が出ているのでこっちがおすすめです↓↓
honto.jp


私が今回読了した本はこちら↓
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今更Spring3と思うかもしれませんが、買った本は読了したいのが私。
所感を残しておきます。

- 本書のターゲット
本書は今までにJavaのWebアプリケーションのフレームワークに触れてきた人のほうが理解しやすい内容になっています。フレームワークに触れてこなかった人が読んだら当たり前のように出てくる用語につまづくかもしれません。

- 250ページまでは確実に理解しておくべき内容
250ページまではSpringおよびSpring MVCの入門編になっています。
ここまでの内容はSpringで開発をする上で最低限必要となるベースの知識のため
Springを使って開発をしている方は理解することをオススメします。

特にコントローラーとビジネスロジックを分離し依存しない凹型モデルを作りアプリケーションの修正の容易さを確保することや、
システムのライフサイクルを意識したクラス構成にするという考え方は理解しておくと確実に為になる内容だと思います。

- 251ページ以降はさらっと目を通すだけでもよい内容
251ページ目以降は、Spring Web Flowの入門やStrutsとSpringの連携、
そしてデータベースアクセスのための各種ミドルウェアとSpringの連携が主な内容です。
全部読みましたが、他のフレームワークと連携する機会ってそこまであるのかなぁと疑問に感じました。
それならSpringで作り直せばいいんじゃないかと。
Spring MVCは柔軟にできているので、Strutsからの乗り換えも
ハードルが高いわけではないと思えるので。

また、Spring Web Flowも便利っちゃ便利なのですが、
主要なSpring MVCを覚えておけば基本的には大丈夫なので、
認証回りのSpring Securityとか、バッチ処理のSpring Batchとかの解説が欲しかった。
→新改訂版には盛り込まれているようです。

データベースアクセス・ミドルウェアとSpringの連携はとても参考になりました。これはミドルウェアの選定時に、蓄えた知識が発揮できると思います。
251ページ目以降は目を通すだけでもよいと書きましたが、
親切なことに、本書は連携するフレームワークミドルウェアの概要まで
しっかり解説してくれています。なので、知らなかったフレームワーク
仕様を知る機会にはなります。(Struts2とか使ったことなかった。)

本書に書かれているフレームワークミドルウェアなどを使用する機会が出来た時に、内容をもう一度振り返ることができる良書だと言えます。


Spring Frameworkの学習を始めたいのでしたら、
こちらの書籍も評判が良いので、おすすめです。
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読みたい本はたくさんあるので、次の本いくぞーw